論文ゼミについて


1990年代末から10年以上にわたり、論文指導の一環として

「論文ゼミナール」を隔週で開催してきた。

その中から、すでに多くの社会学者、メディア研究者が巣立っている。


 

論文ゼミナールの基本的な進め方は以下の通り。

  1. 隔週で定期開催し、各回3時間とする。
  2. 毎回、発表者は3人。発表時間は20分以内で、1人当たりの討論は40分
  3. 使用言語は、英語または日本語。
  4. ゼミナールの目標は、より水準の高い修士論文、博士論文の完成にある。

 

 

発表にあたっての心構えは、以下の3点。

  1. 自分たちはアウトサイダーだ(インサイダーと勝負する度胸と知力をつけよう)
  2. 書くこと、話すことで考える(閉じこもらずに、不完全な自分をさらしていこう)
  3. 才能とは執念だ(でも、時には自分自身の足元を疑ってみよう)

 

 

論文を執筆していく上での要点は、以下の通り。

  1. 論文の基本要件
    1. 問題意識の明確化
    2. 先行研究のレビュー
    3. 分析枠組(+仮説)の構築
    4. フィールドワーク(データ収集・分析)
    5. 結論と評価
  2. 批判の論点の明確化
  3. 批判が該当する具体的記述の抽出
  4. 批判の方法的基準
    1. (実証の)妥当性の基準 → 反証データの提示
    2. (論理の)整合性の基準 → 論理的矛盾の具体的指摘
    3. (結論の)有用性の基準 → 批判者自身の価値判断基準の明示
  5. 背後仮説(Background Assumption)への理論的批判
  6. 代替的モデルの提示